天使もえ — S1からFALENO、11年走って2025年引退
2014年にS1専属でデビューし、2015年に新人賞を2冠。2020年からFALENOへ移籍し、2025年6月に引退。歌手AMATSUKAとしても活動した11年のキャリアと、AV新法への反対発言を整理しました。
天使もえは、2010年代後半の専属女優の代表格です。2014年デビューから2025年引退まで、S1とFALENOの2つの専属レーベルを11年走り切りました。 しかも途中でAV業界の構造そのものに発言をしてきた人物でもあります。
キャリアを主役にした記録です。作品は、そのキャリアを構成する事実として扱います。

天使もえ(2022年、フレッシュサマーフェスにて)。出典: Wikimedia Commons「File:Fresh Summer Fes!! Gold Division IMG_9166.jpg」 (CC BY-SA 4.0、撮影: Bject)
概要
| 名前 | 天使もえ(あまつか もえ) |
| 生年月日 | 1994年7月10日(東京都出身) |
| 身長 | 155cm |
| デビュー | 2014年7月/S1『新人NO.1STYLE 天使もえAVデビュー』 |
| 主なメーカー | S1(2014〜2020)、FALENO(2020〜2025) |
| 受賞 | DMMアダルトアワード最優秀新人女優賞(2015)、スカパー!女優賞(2018)、FANZA優秀女優賞(2019) |
| 引退 | 2025年6月(2024年7月に発表) |
| 現在 | 歌手(AMATSUKA名義)・タレントとして活動継続 |
| 作品 | FANZAで見る ※FANZAへのアフィリエイトリンクです |
2014年、志願して入った業界
天使もえはこの業界の入り口が少し変わっています。本人の言葉を借りれば「志願兵」で、スカウトされたのではなく自ら事務所に応募しました。面接時の髪の色は青だったといいます。
2014年5月にイメージビデオでデビューし、続いて同年7月にS1 No.1 Style専属でAVデビュー。デビュー作『新人NO.1STYLE 天使もえAVデビュー』はS1の看板シリーズでした。
「天使もえ」は芸名で、付けられた時は「天使要素などない」と本人が驚いたそうです。ブログのタイトル『天使なんかじゃない』は、その反発心から生まれました。
2015年、新人賞2冠とマスカッツ加入
デビュー翌年の受賞ラッシュが、このキャリアの最初のピークです。
- 2015年3月 — スカパー!アダルト放送大賞2015 新人女優賞
- 2015年 — DMMアダルトアワード2015 最優秀新人女優賞
- 2015年9月24日 — 恵比寿★マスカッツに加入
恵比寿★マスカッツは吉沢明歩や明日花キララが属したテレビ東京系のバラエティ『マスカットナイト』のグループで、天使もえは2017年2月2日に卒業するまで在籍しました。
2018〜2019年、女優賞と優秀女優賞
2018年、スカパー!アダルト放送大賞2018で女優賞を獲得。新人賞から3年での女優賞です。
2019年5月12日にはFANZAアダルトアワード2019で優秀女優賞を受賞しました。同年8月には歌手としてAMATSUKA名義での活動を本格化し、10月以降は歌手活動をこの名義に一本化しています。
2020年、FALENOへ — 「奇跡の移籍」
2020年4月、6年在籍したS1を離れ、新設レーベルFALENOへ移籍しました。移籍作のタイトルは『天使もえ、奇跡の移籍』。同年のFANZA通販ランキングでは上位常連になり、2022年8月には『忌々しい上司の執拗な乳首ハラスメントで常に勃ちっぱなしの即イキ敏感乳首に堕とされた私 天使もえ』が1位を記録しています。
2022年には、渋谷の男性専門美容医療院『宇田川町AMクリニック』をプロデュース・運営するなど、業界の外でも動いていました。
AV新法への反対 — 業界の当事者としての立場
2022年に成立したAV出演被害防止・救済法について、天使もえは反対の立場を明確に表明した数少ない現役女優のひとりです。
「(出演者の)救済というのはもちろん重要だとは思うんですけど、他にもっとやることがあるんじゃないでしょうか」と指摘し、被害にあった人だけでなく業界で働く当事者全員が議論するべきだと主張しました。2022年8月の署名活動への参加、そして新法改正を求める署名運動「女優・男優・スタッフが働きやすい『AV新法』にしてください」の発起人を務めています。

この位置づけはこのサイトのAV新法の記事の視点と補完し合います。法律は「出演者が無条件で契約解除できる」仕組みを作った一方で、その法をめぐる運用の議論には、いまも現役で働く側の声が必要だ、というのが彼女の主張でした。2023年7月には「中心メンバーの同業者への配慮のない発言」を理由に新法関連の活動からは離脱しています。
2024年、引退発表 — 10周年の翌年
2024年7月28日のYouTube Liveで、2025年6月いっぱいでのAV女優引退を発表しました。ニュースは台湾のメディアでも報じられています。
- 2025年5月12日 — 引退記念作品『天使もえ 引退記念作品「カラフル」』が初登場2位
- 2025年6月 — AV女優引退。同年8月には引退後の作品『「セミフィクション。」 天使もえ』が発売
東京スポーツのインタビューでは、AV現役時代を「ファンがなぜ私を必要としてくれてるのかを理解し続けなきゃいけないと思ってた」と振り返り、引退後も「天使もえ第2章」を感じてもらえるように生きていきたいと語っています。
引退が意味しなかったこと
ここで誤解を一つ潰しておきます。引退は、既に出ている作品の流通を止めません。 2014年デビューの彼女の作品は、AV出演被害防止・救済法の解除権(公表後1年以内)の対象期間を通過しています。
2022年の法律ができた後の時代の引退ですが、引退は「新作を作らなくなること」でしかなく、既存作品が消えることではありません。引退後も『「セミフィクション。」』のような作品が出ているのは、この構造の現れです。
このキャリアが意味すること
専属のまま11年、しかもレーベルが変わってもトップのまま。 S1からFALENOへ移籍してもランキング上位を維持したのは、名前だけで売れ続けたわけではなく、常に「ファンが必要としているもの」を考え続けた結果です。
そして業界の構造に発言した数少ない現役女優としての側面。AV新法への反対は、モザイクが法律ではなく自主規制で成り立っているのと同じく、この業界が法と当事者の間でどう動いてきたかを示す記録です。
関連記事
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- AV業界の仕組み — S1やFALENOを抱える資本関係
- 三上悠亜 — 同じく引退後を別のトラックで続けたキャリア
- 葵つかさ — S1で15年を走り切った専属のキャリア
- 吉沢明歩 — 引退後を自伝という形で記録した先達
出典: 日本語版Wikipedia — 天使もえ。キャリアに関する事実のみを扱っています。ファンwikiや自動生成のプロフィールサイトは出典にしていません。
画像: Wikimedia Commons「File:Fresh Summer Fes!! Gold Division IMG_9166.jpg」(CC BY-SA 4.0、撮影: Bject)。記事カバーと本文に使用しています。
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よくある質問
- 天使もえのデビューはいつですか?
- 2014年5月にイメージビデオでデビューし、同年7月にエスワン(S1)専属でAVデビューしました。デビュー作は『新人NO.1STYLE 天使もえAVデビュー』(SNIS-190)です。生年月日は1994年7月10日で、東京都出身です。
- どんな賞を受賞していますか?
- 2015年にスカパー!アダルト放送大賞の新人女優賞とDMMアダルトアワードの最優秀新人女優賞を同じ年に受賞しました。2018年にスカパー!の女優賞、2019年にFANZAアダルトアワードの優秀女優賞も受賞しています。
- どのメーカーで活動しましたか?
- 2014年7月から2020年3月までS1、2020年4月から2025年6月までFALENOの専属でした。2020年4月のFALENO移籍は『天使もえ、奇跡の移籍』として話題になりました。
- 引退したのはいつですか?
- 2024年7月28日のYouTube Liveで2025年6月いっぱいでの引退を発表し、2025年6月にAV女優を引退しました。引退記念作品『カラフル』は2025年5月に発売されています。
- AV新法への反対とは何ですか?
- 2022年のAV出演被害防止・救済法について反対の立場を表明していました。「救済は重要だが、もっとやることがある」と指摘し、2022年8月の署名活動や、新法改正を求める署名運動の発起人も務めました。